〜 Background story 〜

 このゲームには、4人の主人公が登場します。
 主人公たちは、下のような順番で、追いつ追われつ疾走します。(キャラクタの詳細は、「キャラクター紹介」からどうぞ。)

4番手(瞳&イルカ) 3番手(美咲) 2番手(沙雪) 1番手(あの男)

 4人の主人公は、それぞれの事情で、今回の出来事に巻き込まれていきます。

 それでは登場人物の方々に、それぞれちょっとした自己紹介と、今回の騒動に巻き込まれたきっかけをお話ししてもらいましょう。


【朝倉 沙雪】


 朝倉 沙雪、 高校2年生。
 バイク便のアルバイトをやってます。

 ある日、バイト先から急な宅配の依頼が来たんです。
 平日の朝のことで、学校もあるというのに 『どうしても』とか言って。迷惑な話。

 依頼主は、ウチの高校の先輩。慕っている先輩からの依頼だし、仕方ない、引き受けよう。
 そう思って、学校はサボって、配達に向かうことにしたんです。
 あのときは、まさかあんなことになるなんて!!    ・・・なんてな。

・・・・・

【西乃 美咲】

 西乃 美咲よ。
 学校で風紀委員をやっているの。私が今、一番熱心に打ち込んでいる活動ね。
 小説とかでは、風紀委員って何だか無駄に偉そうにしていたりするじゃない。たまに!
 でも、現実世界の実際の学校で、幅をきかせた風紀委員が威張ってるところなんか、私は見たことないわ。そんなの、仮想世界の妄想学園でしか存在し得ない存在よね。

 そんなことはどうでも良いのよ。世の中、目の前にある出来事に集中することこそが重要だわ!過去のことなんて、3歩歩いたら忘れる自信が、私にはあるもの。

 そんなことも、どうでもいいのよ!
 朝倉さんが、また学校サボって変な格好してバイトがどうのこうのと。だから、追いかけるのです。
 いや、嘘。追いかけるのは、単に追いかけたいから。なぜなら、私は、沙雪ちゃんのことが好きだから!
 それにしてもあのときは、まさかあんなことになるなんて!!

・・・・・

【あの男】

 ある日、メールのチェックをすると、何やらメッセージが届いていた。
   『ちきゅうは危きにひんしている。』
 なぜ「危」だけ漢字なのかと不審に思いつつも、そのメッセージでは、学校に向かって「敵」を討てとある。その後の文章は、文字化けが酷くて読めなかった。

 自分は幼い頃から、理由も分からないままに戦闘機のパイロットとしての訓練を受けて来た。
 なんだか事情は全く分からないが、今がその成果を発揮すべきとき・・・なのか・・・?
 そうなのかもしれない。多分そうなのだろう。そんなわけで、俺はこのメッセージに従い、学校に向かって「敵」を討つことにしたのだ。
 あのときは、まさかあんなことになるなんて!!

 しかし・・・いくらなんでも、『あの男』って名前は酷くないか?
 一応、俺にもきちんとした名前がある。たとえば、テン○ワ・アキトとか、ダイ○ウジ・ガイとか、そういった類の名前があるんだが、男の名前などには興味が無いと言われた。そういうものなのか?

・・・・・

【瞳】

 瞳です、どうも。
 こっちにいるのは、イルカ。空を飛びます。弾を吐きます。いわゆる、普通の、イルカです。

 我々が何者かというのは、詳しくは『- SHIORI -』の方を見てもらうとして、、、あのときと同じような状況に、なっていたのよね。

 これまでも何度か同じようなことがあったんだけれども、どうにもこうにも、ひとりで対処するには大変すぎるのよ。
 だから、今回は他の人にも手伝ってもらえないかと思って画策してみた。でも、大っぴらに事実を明かすわけにもいかないから、色々めんどうくさいんだよね。

 そんなわけで今回は、前々から目を付けていた、あの男に謎めいたメッセージを送って動いてもらうことにしてみたってワケ。
 あのときは、まさかあんなことになるなんて!!